今日からサンマリノGP

サンマリノGPと言えば今年はセナが死んで10年とか言われるんだけど、あのころはそんなにまじめにF1を見てなかったのでびっくりしたことはびっくりしたけど、そんなに騒ぐ事か?と思った。どのみち、1994年はミハエルがベネトンフォードでドライバーズタイトルを取る事は見え見えだったし。なにより94年の開幕戦、2位以下全車周回遅れには笑った。
セナは最後の80年代レーサーと言えるのかもしれない。それに対してミハエルは明らかに21世紀の組織で走るレーサー。レース中のピット作業の大切さ(如何に短い時間で完璧に作業を終わらせるか)や、インラップ・アウトラップの速さは耐久レースの経験があるからだと思う。貴公子という人間に例えられたセナ、ターミネーターやサイボーグという人間でない物にに例えられたミハエル。上手い例えだと思う。(最近は皇帝扱いですが)
さて、そんなサンマリノGPの思い出と言えば、たまたま実家にいて、レースはビデオに撮っていたんだけど、なぜか朝、虫の知らせみたいな感じで胸騒ぎがして朝早くに目が覚め、最初にビデオを頭から再生していたのはしっかり覚えている(普段はまずケツの30分を見て結果を知ってから頭から見てた)。中継の頭で今宮さんと川井ちゃんが並んで立って泣きそうな顔をして事故があった事を話していた気がする。んで、中継開始からちょっとしてセナ死亡の知らせが入って、今宮さんが泣きながら「こういう試練を乗り越えて、モータースポーツは発展していくんです」といったような事を力説していたと思う。
セナ追悼番組の司会を愛川欽也がやっていたり、NHKニュース7ニュース9でも「音速の貴公子」を連発していたり、まあとにかく一種の祭り的雰囲気だった。
個人的にはセナと同じレーサーであり、同じサーキットで前日に死んだローランド・ラッツェンバーガーの扱いがフジテレビやオートスポーツを除く各種モータースポーツ誌で余りにも酷かった(殆ど扱われていないに等しい)のがすごくいやだった。